「I’m your daughter.」
娘の婚約者をストーカーして監視する父親。その婚約者は常に完璧。
非の打ち所がなかった。それに対して父親の出した答えは?娘はどうするのか?
これは、ある親子のちょっと変わった愛の物語。
草苅勲(くさかりいさお)
2007年「盗賊ブギ」が山形国際ムービーフェスティバルで審査員特別賞。2010年「ゴリラの嘘」がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で奨励賞。2014年には文化庁委託事業の若手映画監督育成プロジェクト(ndjc)に参加。「本のゆがみ」を監督。監督作「スクラップスクラッパー」が2016年12月10日~23日新宿K,s cinemaにて上映予定。
売れないロックシンガーの達矢は、若い頃に自分のファンになってくれた結夏と同棲して10年が経つ。ある日、妊娠をする結夏を前に達矢は結婚を決意する。が、結夏の父・定男は厳格な人間であるため、定職に就いていない達矢を真っ向から否定する。だが、初孫が産まれてくることへの喜びから、結婚の条件として、達矢に【結婚選挙】でライバルと対戦をするように伝える。定男が達矢の対抗馬として指名してきたのはエリートでベンチャー企業の社長の光であった。達矢は、結夏との結婚を掛けて光と8つのお題で対決をする。
古新 舜(こにい しゅん)
学生時代にいじめや引きこもりを経験し、現在は映画監督となり、映画を通じてコミュニケーションを育むことをテーマに活動をしている。前作短編映画「洗濯機は僕らを回す」で長岡インディーズムービーコンペティション「グランプリ」受賞、いばらきショートフィルム大賞「奨励賞」など、過去の作品でのべ30以上の映画祭で受賞/入賞を果たしている。
初の長編映画「ノー・ヴォイス」では、捨てられる命ゼロを目指してをテーマに、日本の殺処分の現状と犬猫の命の大切さを描ききり、劇場公開から三年経つ現在でも、各地で上映会が行なわれている。
次回作は、屋久島を舞台にして、分身ロボット“OriHime”と女子高生との旅を描き、踏み出す勇気の大切さを伝える長編映画・第2弾「あまのがわ」の制作準備中。
「エンティティ」
結婚式を間近に控えたOL、梢。
婚約者、沢田とともに式場やってくる。担当プランナーは二人の学生時代の親友、牧野。幸せ一杯の梢だったが、ある日、不思議な夢を見る。
夢に現れたのは女神。女神は梢に「残念だけど、二人の結婚式は行われない……」と告げる。
高橋コウジ(タカハシコウジ)
1973年12月31日生まれ。東京都出身。
日本デザイン専門学校卒業。映像制作STUDIO MAGRiTを立ち上げ活動。日常の中の「異なった世界」を描くことに定評があり、ドラマ性とエンターテインメント性の融合を目指し作品制作を続ける。2009年~2013年、長編サスペンス映画「連鎖」を制作。ハンブルグ日本映画祭、他、各地の映画祭で上映。
短編作品は2012年「霞」。2013年「あやかしの世界」。2014年「100年の時を超えて~秩父鉄道と宮沢賢治~」。2015年「虚空の森」と年一本のペースで制作。数々の映画祭等で入選入賞、上映を果たしている。
「悪しき客人」
倉本、 35歳、受信料集金人。
毎日知らない家の扉を叩き、知らない人に話をして、契約できれば「取次」、できなければ「未了」と端末に打ち込む。人々から嫌われ・笑われ、バタンと扉を閉められる。厭がられることは百あれど、感謝されたことは一度もない。
仕事を始めて十年。そこそこ稼いでいるが、辞職を考えていた。
あの女と出会うまでは。
田中博巳(たなかひろみ)
1991年生まれ、東京都出身。14歳から映像制作をはじめ、16歳で第3回高校生映画コンクール・グランプリを受賞。
日本映画学校 (現・日本映画大学)卒業後はフリーランスの撮影・編集などで活動する傍ら、映画予告編・ポスター・フライヤー・WEBなどの制作、海外アニメーション映画のLPなども行なっている。
「ALL MY LOVE IS FOR YOU」
酒、タバコ、金、女… そんなダメ男の王道をゆく、売れないピン芸人の嶋谷 和人(しまたに かずひと)39歳──彼には、長年支え続けてくれた1人の彼女がいる。
それにも関わらず、金もないのに芸人仲間と酒を呑み歩いては酒を奢り、女性をナンパ したりと女遊びを繰り返している。彼女の佐々木仁美(ささき ひとみ)は、それでも酒を飲んでいない時は真面目ないい彼氏である為、彼を支え続けている。
しかし、彼女のお腹に子供ができたことで、子供を産むか彼と別 れるか……その決断に迫られていた。
福島芳樹(フクシマヨシキ)
1978年栃木県出身。
第 9回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞にて優秀賞受賞を受賞した他、「ボクの探しモノ」で小津安二郎記念 蓼科高原映画祭(監督.脚本.編集)入選。
「幻温泉(監督.脚本.編集)」は、那須国際短編映画祭、西東京市短編映画祭、shorts shorts filmfestivai&Asia、shorts shorts メキシコ、タシアナ国際短編映画祭上映などで上映された。
「異類婚のエスノグラフィー」
2061年、長きにわたる戦争で疲弊しきった日本。民族誌学を専攻する大学生・文夫(ふみお)は、偶然知り合った老女・得子(なりこ)に聞き取り調査を依頼した。
その目的は、誰も知らない「ファーストコンタクト」を世界に知らしめ、種族間の宿命的な対立の歴史を書き換えること。文夫の熱意を受け取った得子はぽつりぽつりと語り始める。
2016年、彼女が恋人と過ごした束の間の幸福な日々のことを……。未来と過去とが折り重なる、SF映像詩。
ワタナベカズキ
1983年4月5日千葉県生まれ。
日本大学芸術学部放送学科卒。テレビ制作会社勤
務を経て、現在はフリーの映像ディレクターとして演劇公演の劇中映像やプロジェク
ションマッピング、TV、CM、MV製作などを手がける。
2015年、映像作家のudocorg、佐々木友輔と共に、映画・映像制作ユニット「シ
フター」を結成し、短編映画『チェーンブレイカー』を発表。映画 × ファッション
× アート の融合による、未来の日本映画のカタチを追求している。